54歳・女性 主婦・パート Tさま
主訴:右膝が曲がらない
Tさんは今年4月から右膝の裏が張ってしまい、痛くて曲げられなかったり、早歩きで痛みが出るとの事でお悩みでした。
整形外科に行ったそうですが、ヒアルロン酸注射と電気の治療。それも膝の潤滑を良くしたり、血行を良くしたりの効果が目的ですので悪くはないと思います。
カイロプラクティックで行う施術は、神経のはたらきを正して、身体の機能を改善させるお手伝いです。どうして右脚だけ膝の裏が張り、曲げられない状態になっているのか、どこの筋肉に問題があってこの環境が作られたのか、その働いていない所に働きかける様にする事で、症状の元となる周りの環境を整えて再発を予防していくのです。
早速、お悩みの膝の裏、そして周りの環境をみていきますと、ふくらはぎの腓腹筋、裏腿の大腿二頭筋がうまく使えておらず、膝裏の小さな膝下筋、半腱半膜様筋あたりがやたらと緊張し、張りが強く出ておりました。そして大元は大殿筋、お尻の大きな筋肉です。ここの筋肉がうまく働いていないと、骨盤のゆがみにも繋がりますし、この骨盤の不均等さが脚の運びに影響し、膝周りに付着する筋肉に不具合をもたらす事に繋がったという事なのですね。
まずは調整前に、左右の大殿筋の力の入り方を実感してもらいます。やっぱりご自覚も右の入りにくさを感じておりました。
早速調整スタート!調整は背骨にある感覚受容器というセンサーの様な所に刺激を入れ、そこを介して目的の筋肉に繋がる神経に働きかける訳です。膝周りに影響するのは大体腰椎2番、大殿筋は下殿神経…腰椎5番、仙骨1,2、メジャーになったのはやっぱり腰椎5番。
調整後、大殿筋の筋力を再検査したところ同じくらいに♪ 問題の出ていた大腿二頭筋、腓腹筋も落ち着いてくれました。
はい、身体の反応はしっかり良い感じで出ておりましたが、魔法使いではありませんので一回で一生安定!!…という訳にはいきません(^^; 身体がある程度の期間、症状が出る身体の使い方を正しいと思って行っておりましたので、脳は元の動きの方が指令を出しやすくなっているのですね。そこから良い動き方を安心して覚えて行くまでは、繰り返しの調整が必要になるという訳なのです。
ここでは膝だけに焦点を当てましたが、Tさんは背中、慢性的な肩こり首の痛みも気になりますから、続けてのケアでご協力出来たらなと思って居ります。また、お家の事とお仕事の両立で本当にお忙しそうですので、良き時が近いうちに与えられる事を祈りつつ…。またのご来院お待ちしておりますね!Tさん♪(*^^*)